引き寄せの法則では、現実はすべて自分が作っているといわれています。
潜在意識にはあらゆる記憶や情報、思い込みが存在し、それらは現実を創るもとになっています。
この記事では、潜在意識と現実創造の仕組みについてお伝えします。
理想の自分と現実を手に入れるために、潜在意識を変える方法もお伝えしますので、ご参考にどうぞ。
現実を創り出している潜在意識
私たちの意識のうち、諸説ありますが潜在意識は９５～９７％を占めると言われています。
自覚できている顕在意識は、たったの３～５%なのですね。
潜在意識には生まれてから今までの情報がすべて入っていて、それが現実を創り出しています。
あなたの人生で蓄積してきた、知識、感情、出来事、思い込み。
すべてのエネルギーが磁石のようになって、人も物も引き寄せられています。
潜在意識のお話では、幼少期のことや過去の出来事が注目されがちですが、現在の私たちが経験していることも、日々潜在意識に蓄積していっています。
毎日あなたが見聞きしたこと、考えていること、感じたことも、新たにコツコツ蓄えられているのです。
自分のことをどういう人間だと思っているのか、自分に対する自分の印象も、潜在意識がベースになっています。
成功体験が多い人は「やればできる」と思えているでしょうし、叱られてばかりで自分はダメだと思った記憶の多い人は、なかなか自信が持てないでしょう。
また、他人さえも、自分自身の潜在意識にある波動の何かが、投影されていることがあります。
あなたの潜在意識にあるデータがもとになって、全ての現実は創られているのです。
個人の潜在意識だけではなく集合的無意識も現実を創る
現実のすべては潜在意識が反映されているといえますが、起こる出来事には、集合的無意識から反映されたものも存在します。
集合的無意識とは、潜在意識の奥深くで繋がっている、私たち人間全員の無意識の集まりのこと。
自分の無意識はその集まりの一部なので、視野を広げると集合意識もある意味で自分自身とも捉えられますが、完璧にコントロールできる範ちゅうのものではありません。
「現実はすべて自分が創っている」という視点だけで現実と向き合うと、ネガティブな出来事が起こったのは自分のせいなんだ、と自分を責める思考になりかねません。
自己責任で現実と向き合う姿勢は、大事ですが、「自分がいけないんだ」と思いすぎて自己否定感が高まると、むしろ引き寄せの法則は活用しにくくなってしまいます。
出来事は、人と人との複雑なご縁の中で起こっています。
あなた個人の潜在意識だけが原因ではなく、関わるたくさんの人の集合的無意識の結果、起こるのことだってあるのです。
潜在意識が現実を創っているからといって、ネガティブな出来事は自分のせいなんだ、と思いつめないようにしてください。
現実のすべては自分が創っている、の本当の意味
潜在意識にどんな情報が入っていようとも、フォーカスと考え方次第でいくらでもこの先の未来を変えることは可能です。
たとえば過去のネガティブな思い込みや、集合的無意識の影響でどんなこと起きようとも、そのあとの未来は自分次第で選べるのです。
起きたことに対して、どこを見て、どう考え、どう行動するのか。
これらは自分の意思で選べるという点を含めると、「現実のすべては自分が創っている」と言えるのです。
何が起きても、今の自分にできる限りでかまわないので、なるべく良いほうを向いて選択すること。
なるべくポジティブなほうを見て、波動高くいることが、最大限「ネガティブな現実化」を避けられるのです。
ただし、理屈の上ではそうなのですが、ネガティブな感情がゼロにならないからといって、怖いことばかりが引き寄せられるわけではないので安心してください。
引き寄せの法則と現実創造は、複合的な要因で起こっています。
繊細で感受性の高い方は、不安や恐怖心が強い傾向がありますが、いたずらに恐れる必要はありません。
潜在意識をコントロールする方法について解説した下記の記事も、あわせてご参考にしてみてください。
潜在意識のブロック解除で引き寄せられない理由
潜在意識にあるネガティブな感情や思い込みを手放せばうまくいくと思って、ブロック解除を必死でおこなっている方は多いと思います。
ブロック解除を否定するわけではありませんが、個人差があると私は実体験をとおして感じます。
ブロック解除の注意点は、やればやるほど「その手放したいネガティブな対象」に意識が向いてしまって、現実創造に影響する可能性があるということ。
ネガティブにフォーカスする癖がついてしまうのです。
それに、潜在意識に存在する思い込みやデータは、完全に消えることはないと私は考えています。
もし変えたいブロックがあるのであれば、新たな価値観や観念を潜在意識に創って、そちらにフォーカスしたほうが、望みの現実を創れます。
もしあなたがブロック解除をやり続けているのに、うまくいかなかったりメンタルが不安定なのあれば、いったんブロック解除系ワークは中止してみてほしいです。
望む現実を引き寄せたいなら、望むほうへフォーカスする時間を増やしたほうが得策です。
ブロック解除の注意点については、下記の記事でご説明しています。
潜在意識を活用して願いを叶える方法を解説した下記の記事も、あわせてご参考にどうぞ。
潜在意識を変えて理想の自分を創る方法
日々見聞きするものも潜在意識にたまっていくので、顕在意識で潜在意識を書きかえることが可能です。
潜在意識を変える方法を、３ステップでご紹介します。
ＳＴＥＰ１：アファメーション
アファメーションとは、自己暗示の言葉のことです。
「私は仕事ができる」
「私は効率よくこなせる」
「私は気配りができる」
など、潜在意識を変えたいことに対し、肯定的な言葉を日常的になるべくたくさん、繰り返し唱えます。
心の中でもかまいません。
顕在意識で日々考えていることは潜在意識に蓄積されていくので、その仕組みを利用して、自分自身に対する新たな認識を刷り込んでいきます。
現実のもととなる潜在意識の情報を、新たに創っていくようなイメージですね。
ＳＴＥＰ２：工夫して行動する
次に、可能な範囲で行動に移します。
たとえば「効率よくこなせる」というアファメーションを唱えたのであれば、今までよりも効率よくこなすための工夫を、できる範囲で考え実践します。
現実的な行動によって、潜在意識に新たな認識が芽生えていきます。
ＳＴＥＰ３：できたことにフォーカス
以前と比べて少しでも効率よくこなせたら、大いに自分自身を褒めます。
「効率よくこなせた出来事」を、しっかりと認識するのです。
他人と比べるのではなくて、過去の自分と比べてください。
仮にどんなに人よりも優れた結果を出せたとしても、あなた自身が自分を認められていなければ、その結果はあなたにとって成功体験にならないのです。
日々コツコツ、些細なことでかまわないので、自分のできた部分を褒めてあげると、それだけで肯定的なエネルギーが増えます。
アファメーションどおり、「私は効率が良い」という認識も潜在意識に育っていくでしょう。
するとますます、「できる自分」が磁石となって、必要な情報が手に入りやすくなります。
以上です。
潜在意識の書き換えについては、下記の記事でもっと具体的に解説していますので、気になった方はご覧ください。
毎日１％ずつ潜在意識と現実を変えていこう
潜在意識にある情報が全ての現実のもとになってはいますが、顕在意識や集合的無意識も現実を創る要素です。
アファメーションと行動で、顕在意識からのアプローチしてみてください。
顕在意識から潜在意識へのアプローチは、コップの水を数滴ずつ入れ替えるようなイメージ。
ちょっとずつ変化していきます。
少し根気は必要ですが、その分揺るぎない土台がつくられます。
おこなうほどに自分との信頼関係も育っていきますので、ぜひ取り入れてみてください。
