HSP、グレーゾーン発達障害の方は、不安や心配事にとらわれやすい傾向があります。
私は以前は不安が強くて、起きてもいないことを悪いほうへ永遠と考えてしまっていました。
あまりにもネガティブな思考にとらわれる時間が長かったので、このまま不安を長く抱えていると悪いことが現実化しそうで怖くなってしまっていました。
考えたことの全てがすぐ現実化するわけではないので、いたずらに怖がる必要はありませんが、感情も現実を創る1つの要因なので、不安な気持ちはなるべく早めにやわらげることがベストです。
この記事では、不安な気持ちの対処について、私が実践して効果を感じた方法をご紹介します。
不安になりやすい方は、当記事を参考に不安の感情をやわらげる対処を取り入れてみてください。
繊細な人が不安を感じやすい原因
「こんなことが起きたらどうしよう」と不安を覚えたことは、おそらく人間なら誰にでもあるでしょう。
不安とは、まだ見ぬ未来の出来事に対し、想像の中で抱く感情です。
不安になりやすいあなたは、自分に自信があまり無いのではないでしょうか?
自信は、成功体験を積み重ねることによってついていくものです。
しかし恐れが強い人ほど、何かにチャレンジするのはとても勇気が必要なので、なかなか行動できず自信を培う機会が少なりがちです。
すると、自信が無いから行動しない⇒行動しないから自信がつかず不安、という悪循環になってしまいます。
また、真面目で完璧主義な方の場合は、自分の「できないところ」にばかりフォーカスしてしまい、自分には何か起きたときに対処できる力がない、と思い込み、不安を感じやすい傾向があるのです。
不安が引き寄せに影響するポイント
不安の感情が強いと、感情のエネルギー、フォーカス、行動の3つの要素がそろわず、願望実現がスムーズにいかない可能性があります。
不安なことで頭がいっぱいになってしまって、やりたいことややるべきことに集中できないと、効率よく望むことへエネルギーを注げなくなってしまいます。
不安の感情は、思うように行動できない原因です。
やりたいことがあっても不安が強くて、なかなか一歩踏み出す勇気が出ない人も多いことでしょう。
ただし、当記事の後半でもお伝えしますが、よぎった不安な出来事や感じた不安の感情の全てが現実化するわけではないので安心してくださいね。
現実は複合的な要因で創られるのです。
とはいえ、不安のエネルギーはゼロにする必要はありませんが、少ないに越したことはありません。
不安のエネルギーをなるべく減らして、望むことに最大限あなたの思考や感情、行動のエネルギーを注げるようになるのがベストです。
不安をやわらげる方法
不安の感情をやわらげる方法をご紹介します。
自信をつける
何か起きた時に自分には対応できないのではないか、という潜在的な自信のなさは、不安を作り出す原因になります。
「何が起きても、まぁなんとかなるよね」と思える健全な自信があれば、不安は少なくなるでしょう。
自信をつけるためには、何か課題をこなした時に自分を褒めてみてください。
自分を褒めると脳が「快」を感じ、自己肯定感が上がります。
積極的に自分を褒めることで、「自分はできる」という認識を増やしていけるのです。
自分を褒めるための課題は、日ごろの家事や早起きといった、ささいなことで充分です。
早起きや軽い運動など、何か習慣にしたい対象があるなら、実行するたびに自分を褒めてあげてください。
その積み重ねで、自分との信頼関係を築いていけます。
「もっと自信を持とう」と頭の中だけで考えていても、なかなか身につかないもの。
やはり実際の行動をとおして、自信を育てていくほうが近道です。
そして行動を重ねて「できる自分」のセルフイメージが育つのと反比例して、不安は小さくなっていくでしょう。
論理療法
「こんなことが起きたらどうしよう」という、まだ決まったわけでもない未来への不安の克服に、論理療法がおすすめです。
論理療法とは心理療法の一つで、自分の思考や思い込みを論理的な考えで打破していく方法です。
自動的にわきあがってくる不安な思考に対し、「なぜ○○だと思うのか?」「本当に○○は○○なのか?」と反論していきます。
自分で自分の思い込みを論破するようなイメージですね。
たとえば、仕事を退職して「人生終わりだ・・・」と不安になっているとしましょう。
「なぜ人生が終わりだと思うのか?」
「退職したからといって、本当に人生が終わりなのか?」
と、自問自答してみます。
自分に向いている仕事はあんまりない、と思い込んでいるのかもしれません。
しかし、世の中には数えきれないくらいの職業と、人手不足の起業もごまんとありますよね。
不安の原因になっている思い込みや価値観を、まずは疑ってみましょう。
そのうえで反対意見になるような視点を探せば、あなたの不安な思い込みを中和させていけます。
健康な身体をつくる
心を整えるには、まず身体の状態を整えることです。
セロトニンと前頭前野のはたらきは、特に心の状態を左右します。
前頭前野の血流の悪さはメンタルに関係しているので、首や肩のコリをほぐすとか、睡眠をしっかりとる必要があります。
セロトニンは、タンパク質やビタミンB群、鉄といった適切な栄養や、規則正しい生活が必須です。
身体の状態が悪いと、メンタルは不安定になりやすいです。
不安を減らしていくためには、まずは身体づくりをおすすめします。
一般的によく聞く話だとは思いますが、食事・睡眠・適度な運動・規則正しい生活を意識してみてください。
不安を完全に消そうとしない
不安を消そうとしないほうが、結果的に早く不安をやわらげることができます。
「不安になっちゃダメ」と考えれば考えるほど、「不安」に意識が向いてしまっています。
引き寄せの法則でもありがちな、パラドックス(矛盾点)です。
不安が出てきた時は、なんとか消さなくてはと、むきにならないことです。
ネガティブ感情との向き合い方やコントロール方法については、下記の記事で具体的に解説しています。
別のことで頭をいっぱいにする
不安な思考にとらわれてしまう時は、まったく別のことを考えたりアファメーションを唱えたりするのがおすすめです。
脳は、いまこの瞬間には、1つのことしか考えられないようにできています。
心の中の声って、常に1つですよね?
副音声みたいに、同時進行で2つ以上の心の声を発することはできないのです。
なので不安な思考をなるべくあなたの心や頭で響かせないよう、まったく別のことを考えたりアファメーションの言葉をつぶやいてみてください。
私は不安な思考がわいてきたときは、「私は運がいい」と何度も心の中でつぶやいて対処しています。
もしよろしければ、試してみてください。
自動的にわく思考をコントロールする方法については、下記の記事もご参考にどうぞ。
不安でも全部が現実化するわけではない
不安が消えないからといって、想像しているネガティブな出来事が全て現実化するわけではないので、怖がる必要はありません。
良いことの妄想だって、イメージしてるだけで行動しなければ、当然叶う確立のほうが低いわけです。
たとえば交通事故は、数秒タイミングがずれるだけでも起こらないわけですから、起こるほうが奇跡的とも捉えられます。
100%思ったことが実現するには、その過程や要素、条件の合致が必須です。
引き寄せの法則は、感情のエネルギーだけではなく、フォーカスや思考、行動やご縁など、複数の要素が関係しています。
不安は完全に消せなくても、あなたの引き寄せを妨げることはないので、上手に付き合っていけば大丈夫です。
引き寄せの法則の全体像について解説した、下記の記事もご参考にどうぞ。
まとめ:不安と上手に付き合っていきましょう
今回は、不安と引き寄せの法則の関係と、不安の対処方法についてお伝えしました。
【不安をやわらげる対処方法】
- 自信をつける
- 論理療法
- 健康な身体をつくる
- 不安を完全に消そうとしない
- 別のことで頭をいっぱいにする
引き寄せの法則は、フォーカスや行動、ご縁といった複数の要素が関係しています。
不安が強いからといって、怖いことが全て現実化するわけではないので安心してください。
不安を完全にゼロにするのではなく、今より少しでも不安をやわらげる意識を持って、上手に付き合っていきましょう。
そして心に余裕が生まれたら、できる限りのあなたのエネルギーを、望むことに注いでみてください。
一つでもご参考になれば幸いです。