苦しい執着心を手放そうとがんばっていませんか?
執着が強いと望みは叶いにくくなりますが、手放さなきゃならないと思いすぎると、引き寄せの法則ではむしろ逆効果になることがあります。
この記事では、執着心をやわらげるために、自分の心と向き合う方法を解説します。
なかなか執着を手放せず、苦しい思いを長く引きずっていて、引き寄せの法則がうまくいかない方はご参考になさってください。
執着が強いと願いが叶わない理由
「執着」はときに、あなたの望みの引き寄せを妨げる原因になることがあります。
引き寄せの法則は感情の波動だけではなく、他にもフォーカスや行動といった複合的な要因が関係しています。
何かを絶対に諦められない気持ちの裏に、強いネガティブな感情が存在する場合は注意が必要です。
たとえば、起きてほしくないことへの不安が強すぎるとか、恋愛面なら他の人への嫉妬や、「自分だけを見てほしい」という利己的な気持ちが強い、などが挙げられます。
執着心が湧くくらいの何かを叶えたい気持ちは、エネルギーとして引き寄せの法則に貢献しますが、他にネガティブな波動の要素がたくさんあると、願いが叶わない結果に繋がってしまうのです。
引き寄せの法則と波動の関係についての記事も、あわせてご参考にどうぞ。
執着心をやわらげるための向き合い方
引き寄せの法則を活用するには、執着心は少ないに越したことはありません。
つらい執着心を少しでもやわらげるために、自分の心と向き合う方法をお伝えします。
執着の感情と思考を客観視する
執着心は単独ではなく、恐れや不安、怒りなど、他のネガティブな感情を伴うことが多いのではないでしょうか。
ネガティブな思考や感情に飲まれたままにするのではなく、あなたの思考と感情をなるべく客観的に見るよう努めてみてください。
「○○について、私は執着しているな」
「どうしても諦められない、と思っているんだな」
第三者を見るような視点で、自分の状態を言葉に表します。
この客観的な視点を、心理学の世界では「メタ認知」といいます。
感情や思考と一体化したままにせず、客観的に見ることによって、新たな視点を見つけやすくなります。
「これだけとらわれるってことは、相当好きなんだな」とか、「自分に自信がないから相手に執着しちゃうのかもな」等と、自分の心を分析するような姿勢もおすすめです。
最初はなかなかうまくいかずしんどい時もあると思いますが、繰り返していけば、徐々に自分自身を冷静に見れるようになっていくでしょう。
捉え方を変える方法を解説した下記の記事も、あわせてご参考にどうぞ。
自分の本音に気づく
あなたが執着している対象は、果たして本当に欲しいものなのでしょうか?
私たちの価値観は、幼少期の家庭環境や学生時代の人間関係、テレビやマスコミの影響など、無意識に蓄積されたデータによって作られています。
悪い言い方をすると、他人や環境の価値観を洗脳されているような面もあるのです。
今までの環境や他人の価値観で「良し」とされたものを、無意識に自分の判断基準にしてしまっているものが、たくさんあるはずです。
本当に、自分が心の底から欲しいものなのか。
それを得た先に、何を求めているのか。
自分自身の本音を探ってみましょう。
それを得たら、数年後も幸せでしょうか?
人生は長いです。
広い視野であなたの幸せを考えてみてください。
良い恋愛は与える意識同士
執着の苦しさで、悩んでいる方がもっとも多いテーマは恋愛だと思います。
残念ながら執着心が強いときほど、素敵なお付き合いができる確率は下がるでしょう。
なぜなら「自分に振り向いて欲しい」という気持ちが強すぎて利己的になっていると、同じ波動が引き合う法則から、自分勝手な人と波長が合う可能性が上がるからです。
晴れてお付き合いできても、思っていたより自分勝手な人だった、と判明することもあるかもしれませんね。
執着や利己的な気持ちを、ゼロにしないと叶わないわけではありません。
「自分を選んで欲しい」「幸せにしてほしい」気持ちよりも、「相手を幸せにしたい」気持ちのほうが大きくなった時、あなたのことを大事にしてくれる相手が現れるでしょう。
欲しい人よりも、与えたいと思える人。
そんな意識でお相手を見てみましょう。
与えたい、と意識した時点で、あなたの波動は一つ高くなっています。
素敵な恋愛へ一歩、歩みを進められているのです。
また、恋愛で苦しむ代表的な感情である嫉妬心も、あなたの波動を不安定にしてしまいます。
下記の記事では、嫉妬を手放す方法について解説しています。
良縁を引き寄せたい方は、引き寄せの法則を恋愛に活かす方法について解説した下記の記事もご参考にどうぞ。
注意点:執着を無理やり手放そうとしない
執着を手放さないと、と思えば思うほど、逆に手放せなくなってしまう。
引き寄せの法則でありがちな矛盾点です。
手放そう、手放さなきゃ、と思っているときというのは、執着の対象にむしろ意識が向いてしまっているのです。
対処は、無理やり執着を手放そうとしないこと。
執着をゼロにしないと、望みが叶わないわけではないので安心してください。
白黒思考にならないことも、引き寄せの法則では大事です。
いまのあなたは、執着の苦しさを経験する必要があるのかもしれません。
前世からの、根深い感情の解放をおこなっているのかもしれないのです。
時間薬が必要なこともあるでしょう。
執着している自分を否定せず、可能な限りご自分の思考と感情を客観視してみてください。
そして、ほんの少しでも執着がやわらいだら、望むことにエネルギー使う時間を増やすことです。
感情と向き合う方法は、下記の記事をご参考にどうぞ。
なかなか執着を手放せないなら身体づくりを
さんざんご自分の心を変えようとがんばっているのに、なかなか執着が手放せず苦しい繊細な方には、セロトニン対策と、前頭前野を鍛えることをおすすめします。
それぞれ簡単に解説します。
セロトニンの分泌をうながす
「幸せホルモン」の別名を持つセロトニンは、とらわれない心にも関係する神経伝達物質です。
セロトニンが不足すると気持ちも切り替えにくくなり、メンタルが不安定になったり柔軟に物事を考えられなくなったりします。
私はセロトニン対策をしてから、執着心はもちろん、悩みや心配事にとらわれても気持ちを切り替えやすくなりました。
私が実践して効果を感じたセロトニンの分泌をうながす方法は、下記の記事でまとめています。
なかなか執着がとれない繊細な方は、ぜひご参考にしてみてほしいと思います。
前頭前野を鍛える
前頭前野にある、注意制御機能を鍛えることも、執着をやわらげるために効果的です。
注意制御機能とは、あなたの注意(=意識)をいま何に向けているかをコントロールしている機能です。
注意制御機能が弱いと、ネガティブな思考からなかなか気持ちを切り替えられなくなってしまいます。
私は注意制御機能を鍛えたことによって、考えたくないことにとらわれてしまう思考癖を、かなりコントロールできるようになりました。
注意制御機能の鍛え方は、下記の記事をご覧ください。
まとめ:執着心をやわらげたら望みにエネルギーを使おう
執着の手放し方についてお伝えしました。
内容をまとめます。
執着心をやわらげるための向き合い方
- 執着の感情と思考を客観視する
- 本音に気づく
- 良い恋愛は与える意識同士
無理やり執着を手放そうとしなくて大丈夫です。
自分の成長にともない、気づいたら時間とともに薄れていたということもあるからです。
可能な範囲で構わないので、執着心がやわらいだら、その分あなたの望みを叶えることへ思考や行動のエネルギーを使っていきましょう。
執着は、あなたの器を一つ広げてくれます。
今回は以上です。