鏡の法則を実践すると、嫌いな人との関係にも変化が起こる可能性があります。
この記事では鏡の法則の仕組みと実践方法をご紹介します。
また、活用するうえでの大事な注意点ついても解説しました。
鏡の法則は使い方を間違えると、自己否定感を強める可能性があるのです。
なかなか嫌いな人と離れることができずお悩みの方は、ぜひ当記事をご参考にしてください。
引き寄せに関係する「鏡の法則」の仕組み
鏡の法則をひとことで言うと、「人の振り見て我が振り直せ」。
嫌いな人は、自分の中に相手と引き寄せ合うなんらかの波長があるから、関わりを持っているといえます。
引き寄せ合う波長とは、おもに次の2つです。
- 相手と同じ性質を何か持っている
- 相手に対する怒りや許せない気持ちが強い
2番目の、怒りや許せない気持ちも、本当は自分自身へ抱いている可能性があります。
自分の嫌いな一面を、まるで鏡のように相手に映し出している。
これが「鏡の法則」というネーミングのゆえんです。
あなたの波動を変えられれば、嫌いな人との波動にもズレが生じ、相手がいなくなるとか会う回数が減るといった、物理的な変化が起こる可能性があります。
そのように現実に変化を起こすためには、自分を改めることと相手を赦すことがポイント。
現実の全ては潜在意識にあるものの投影であり、あなたの持っている波動に応じた出来事しか起きない、という考えがもとになっています。
引き寄せの法則と、波動や潜在意識との関係については、下記の記事をご覧ください。
波動を変える、鏡の法則の実践方法3つ
それでは、鏡の法則の具体的な実践方法を3つお伝えします。
自分を改めて成長する
嫌いな人や苦手な人は、自分の嫌な面を映し出してくれている可能性があります。
たとえば自分勝手な人にイライラしたなら、あなたも他の誰かにとっては「自分勝手」に見えているかもしれないということ。
気心知れた家族やパートナーに対して、つい甘えで勝手な行動をとってしまっていたとか。
もしくは、忙しいと心に余裕がなくなって、他人への配慮が欠ける瞬間があったのかもしれません。
あなたが改めると人生がもっとうまくいくポイントが、他者に鏡のように映し出されているわけです。
先の例でいえば、無意識に自分勝手な言動をしていないか、自分自身を省みると波動を変えられます。
嫌いな人のような一面が自分にあるだなんて、ショックを受けたり不快な気持ちになったりするかもしれません。
ですが、必ずしも相手と同じくらいの自分勝手さをあなたが持っているわけではないので、安心してください。
あなたの持つ性質よりもデフォルメされた、とても自分勝手で不快な人が、あなたの目の前に現れるのです。
相手がちょっと自分勝手なくらいの人だったら、あなたがスルーしてしまって、自分の波動を変えるチャンスを逃してしまうかもしれないからです。
自分を改めれば波動が変わり、これから引き寄せる人も変わります。
不快な人は、より素敵な人間関係を築けるあなたになるための天の配慮、と考えてみると、ありがたい気持ちになれるのではないでしょうか。
鏡の法則を使えば、理想の世界を生きる自分の波動へ変えていけます。
自分を赦す
嫌いな人の一面が、自分自身にもあると気づいたら、まずは自分を赦す努力をしてみてください。
たとえば、「わがままや自分勝手はダメだ」と、自分を厳しく律している人は、わがままな人に対して異様に腹が立つかもしれません。
人間なら誰でも、わがままや勝手な一面を、大なり小なり持っているものです。
潜在的には、誰もが仏の面と邪悪な面がある。
それが人間です。
同じ人でも、状況によってかなり変わります。
時間やお金、気持ちに余裕がないと、他人に優しくできなくなる瞬間もあるでしょう。
自分と他者に対する思いは、まさに鏡のように連動しているところがあります。
「私だって、ついカッとなってしまうときもあるもんな…」と自分の至らない面を受け入れると、怒りを押さえられず感情的になってしまった他者のことも、赦せる気持ちがわいてくるでしょう。
自分自身に対して、否定したり押さえたりしている一面を、受け入れ認めていきましょう。
一つ自分のネガティブな側面を赦せると、他人のことも一つ受け入れられるので、あなたの器が広がります。
鏡の法則は、自他を赦し霊性を高めていく方法でもあるのです。
相手を赦せる解釈を見つける
許せない気持ちにずっととらわれているのは、何よりも自分がしんどいですよね。
嫌いな人のためではなく、自分の気持ちをラクにするために、少しでも赦せる考え方がないか、あらたなとらえ方を模索してみましょう。
たとえば次のような解釈はいかがでしょうか。
- 「かわいそうな人なんだ」と哀れみを持つ
- 「あんな言動するなんて、見ていてこっちが恥ずかしくなる」ととらえる
- 「人は皆、生きるのが大変ね」と、観音様のような視点で慈しむ
憎い人に対して寛大になるようで、しゃくな気持ちになるかもしれませんが、自分が健やかに生きていくためです。
気分の悪さをいつまでも引きずっていると、波動が下がり引き寄せにも影響を及ぼすので、自分自身が損なわけです。
自分の明るい人生のために、あなたのとらえ方を変えていきましょう。
捉え方を変える方法について解説した、下記の記事もご参考にしてみてください。
相手のことを完全に許せなくても大丈夫です。
許せない気持ちがゼロになるのを目指す必要はありません。
今よりも少しでも許せない気持ちがやわらいだなら、あなたの波動に変化は起きています。
私の体験では、近所の苦手な人への印象が変わったら、相手が引っ越したことがあります。
完全に相手のことが気にならなくなったわけではないのですが、相手を見る視点を変え、許せる気持ちが増えたら状況が変わりました。
引き寄せの法則を使って近所の騒音に対処した体験談は、下記の記事をご覧ください。
鏡の法則を実践するうえでの注意点2つ
鏡の法則は、使い方によっては自己否定におちいる可能性があります。
あなたの人生にプラスに活かしていくために、注意点を2つお伝えします。
変化が起きなくても自分を責めない
許せない気持ちが消えないとか、嫌いな人との関係が変わらなかったとしても、あなたの自分を改める姿勢が足りないわけではありません。
鏡の法則の実践により、嫌いな人と縁が切れる結果を得られるケースは確かに存在します。
ですが自分を改めることと相手を赦すこと以外にも、他の方法で嫌いな人を攻略するのが、いまのあなたの課題の場合もあります。
たとえば、不快な人をスルーして、やるべきことに意識を向けられるようになるためかもしれません。
もしくは、その環境はもう卒業したほうがよいというケースもあるでしょう。
引き寄せの法則は、様々な要素が現実を創る原因になっているので、相手が変わらない=まだ自分の改めが足りないんだ、と自分を責めないようにしてくださいね。
すべての他人を、鏡の法則に当てはめない
潜在意識には過去のデータがすべて蓄積されています。
生まれてから今まで出会った人たちもそうですし、過去の未熟だった自分や、自分も知らない自分の一面だってあります。
なので、いま現在のフォーカス次第で、どんな他人も自分の現実に登場する可能性がある、と私は解釈しています。
仮に全く同じ潜在意識のデータを持っている二人がいたとしても、幸せな人間関係にフォーカスしている人と、不幸な人間関係に意識が向きがちな人とでは、引き寄せる相手が変わります。
出会った人たち全員の嫌な一面がすべて、自分が改めるべき波動、というわけではないのです。
不快な人が現れるたび、相手のネガティブな一面を参考に自分を省みていたら、キリがありません。
街ですれ違う他人まで全員、鏡の法則に当てはめていたら、「こんな嫌な面が、私にまだあるのか・・」と、自分否定感が強くなってしまいます。
鏡の法則は、あくまでも自分の波動を変えるための方法の1つとして取り入れるといいでしょう。
嫌いな人や苦手な人を攻略し望みの現実を創るには、波動を変えるだけではなく、フォーカスととらえ方も重要です。
下記の記事では、あなたの現実から嫌いな人を消すための方法を解説しています。
鏡の法則を使って自分を向上させよう
鏡の法則について解説しました。
内容をまとめます。
【鏡の法則 実践方法】
- 自分を改めて成長する
- 自分を赦す
- 相手を赦せる解釈を見つける
自分のエネルギーが変われば他人との関係性も変わるので、鏡の法則を実践することによって、嫌いな人と距離ができる可能性もあります。
ただし、他人のネガティブな側面をすべて鏡の法則に当てはめてしまうと、自己否定を強める危険もありますので注意してください。
嫌な人との縁が切れないからといって、あなたの改めが足りないわけではないのです。
何を学び、どんな自分になりたいのか?
理想の在り方を見つけていきましょう。
鏡の法則は、自分自身を向上させるための方法の一つとして取り入れてみてください。