心配事が頭を離れないときの対処方法3つ【強迫観念を克服した体験談もあり】

感情をコントロールする

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繊細な人は不安を感じやすい特性があります。

心配事が頭を離れないことは、人間なら誰だってありえることですが、日常に支障を感じるほどの頻度や程度の場合は、強迫観念かもしれません。

この記事では、心配事が頭を離れないときの対処方法を3つお伝えします。

また、強迫観念を克服した実体験もご紹介します。

私は強すぎる不安や心配を克服したことで、やりたいことにエネルギーを注げるようになりました。

ネガティブな感情や思考にとらわれている時間が減れば、人生は変わります。

一日の大半を不安や心配事にとらわれてしまっている繊細な方は、ご参考にしてみてください。

繊細な人は不安になりやすい

繊細な人は、生まれ持った特性から不安になりやすい傾向があります。

不安や恐怖をつかさどる、脳の扁桃体が過剰に活性化してるのが要因です。

またグレーゾーン発達障害の方は、前頭前野のはたらきが弱くて扁桃体の反応を抑え込めず、ネガティブな思考が強くなってしまいます。

この特性から二次障害として、不安障害や強迫性障害を起こす人もいます。

不安障害や強迫性障害とは、あまりにも強い不安や心配に支配されて、日常生活に支障が出てしまう状態です。

あなたの不安や恐怖の強さは、脳の機能が関係しているかもしれません。
「心が弱くてダメだ」などと、自分を責めないようにしましょう。

私は身体づくりや脳機能を鍛えたことで、ネガティブ思考が半減し生きやすくなりました。

適切な対処をすれば改善できます。
後述する私の強迫観念を克服した体験も、ご参考にしてみてください。

心配事が頭から離れない克服方法

心配事が頭から離れない状態の克服方法を、3つご紹介します。

アファメーションを繰り返し唱える

まずは、実際に心配事にとらわれている瞬間の対処方法についてお伝えします。

心配事が頭に浮かんできたら、アファメーションの言葉を繰り返し唱えてみてください。

アファメーションとは、肯定的な宣言のこと。

ポジティブな文章を唱えることで願望実現に効果があり、引き寄せの法則でよく活用されています。

脳は、この瞬間には1つのことしか考えられません。

別のことを考えることで、思考が心配事に支配されないようにするやり方です。

心配事をぐるぐる考えてしまう思考回路を、別の言葉で妨害するようなイメージですね。

私が実践している文言は、次のとおりです。

「私は運がいい」
「私は成功する」

ポジティブな内容はなんでも大丈夫なので、自分にとってプラスになるアファメーションの文章をつくってみましょう。

「この感情は幻想である」と脳に伝える

不安や心配が始まったら、

「この不安は幻想である」 
「この心配は誤作動だ」

と、脳に伝える感じで言ってみてください。

「この不安は感じる必要の無いものなんだな」と脳が学習します。

何度も繰り返していけば、同じ出来事に対してネガティブな感情がやわらいでいきます。

大半の人がそれほど反応しないような出来事に対しても、扁桃体が過剰に反応している繊細な方は、強い不安や恐怖を覚えてしまうことがあるのです。

たとえば私の場合は、新しい場所や人に対し、異様な恐怖や心配がわいてしまっていました。

職場の面接なども、行くのが怖くて前日にキャンセルしようか本気で悩むほどでした。

そんなときにも、有効な方法です。
試してみてください。

参考文献

心配事は起こらない、と思える理屈を増やす

まだ起きてもいないことへの心配事が頭から離れないのであれば、その出来事が起こる可能性を疑ってみましょう。

たとえば事件や事故は、圧倒的に起きない可能性のほうが大きいです。

ニュースを見ていると、世の中は怖いことばかりに感じてしまうかもしれませんが、そもそもニュースはそういう出来事を集めた番組です。

数秒タイミングがずれるだけで、事故は起こりません。
捉え方を変えれば、起こるほうが奇跡的な割合とも言えるのではないでしょうか。

自分の心が安心する視点を、1つでも多く新たな考え方として取り入れましょう。

「神様に守られているから大丈夫」
というような、非科学的な根拠でも構いません。

あなたの心が納得する、腑に落ちる内容であることが大事です。

捉え方を変える方法を解説した下記の記事も、あわせてご参考にどうぞ。

あまりにも不安や恐怖が強い場合は強迫観念かも

あまりに不安が強すぎる繊細な方は、「強迫性障害」について調べてみてほしいと思います。

強迫性障害は、手を洗い続けてしまう洗浄恐怖や、何度も火の元などを確認してしまう確認恐怖が症状としてよく知られています。

ある特定の不安な出来事が何度も頭をよぎっては、「考えちゃダメだ」と何度も打ち消す行為も、頻度が高ければ強迫性障害に該当する可能性があるのです。

この、しつこく頭をよぎる不安な考えごとのことを「強迫観念」といい、不安を解決するためにおこなう行為を「強迫行為」といいます。

人間なら誰でも、まだ起きていないことに対して、大なり小なり不安を抱くことはあるでしょう。

しかし、あなたの不安があまりにも強く高い頻度で、日常に支障を感じるほどであれば、「症状」に近い状態かもしれません。

強迫性障害の場合は、不安な思考がわくこと自体が、脳内のエラーのようなもの。

不安を消そうとしてなんらかの行動を起こすと、むしろ悪化してしまいます。

たとえば、心配な事が起きない理屈を考えて押さえ込もうとするほど、その場では一時的に気持ちが治まっても、またしばらくすると同じ心配事にとらわれてしまう。

繰り返すことでどんどん悪化し、不安や心配事にとらわれる時間も頻度も増えていく、という悪循環に陥るのです。

私は自分の状態が、強迫性障害に該当するかもと気づき、しかるべき対処をしたことで克服することができました。

強迫性障害であると気づいた体験談

かつての私は、一日のうちの9割がた、ネガティブな思考と感情にとらわれていました。

「こんなことが起きたらどうしよう」という不安が付きまとい、そのたび「考えちゃダメだ」と抑え込んだり、不安を打ち消すための理屈を必死で考えたりしていました。

休みの日は、家に居て一日中心配事を考えて終わってしまうこともありましたし、朝起きて目を開けた瞬間から不安な思考がつきまとうことも日常でした。

今思えば、日常に支障をきたしているレベルだったと感じます。

心配事にとらわれて、動けない。
文字通り、椅子に座るかベッドに横たわったまま何もできず、ただぐるぐると考えことをしているだけ。

意味はないとわかっていても止められず、まったく「今」を生きれていない状態でした。

しかし、とりあえず毎日会社には行けていましたし、単に自分がネガティブな性格だから考え方を直さなくては、という自覚でした。

ネガティブな捉え方を変える努力をしても、潜在意識のクリアリングを必死でおこなっても、一時的にはスッキリするものの、根本的な解決にはなっていなかったです。

あなたも、似たような状態ではないでしょうか?

私は自分がグレーゾーン発達障害であると気づき、調べていく過程で、グレーゾーン発達障害は二次障害として強迫性障害になるケースがあると知りました。

自分も当てはまるのかもしれないと思い、強迫性障害に関する本を読み、自分と近い症例を探しました。

私は病院で診断を受けたわけではなく、自己判断ではありますが、強迫性障害の克服方法を実践することで、心配事にとらわれている時間が1~2割程度になったのです。

強迫観念を克服した方法

強い不安や心配事は、私の場合は強迫観念だったと思っています。

私が実践して効果のあった方法は、次のとおりです。

  1. 不安や心配事にとらわれ始めたら、まったく別のことに意識を向ける。
    何か作業しているものがあれば、それに集中する。
  2. できれば15分続ける。
  3. 不安や心配事のほうへ考えがそれてしまったとしても、なるべく別のことや作業にまた意識を向け直す。
    考えがそれるたび、意識を戻すようにする。

強迫観念を無視して、別のことに意識を向けたり違う行動を取り続けたりすることで、強迫観念にとらわれている時間を徐々に減らしていけました。
意志の力も強くなったと感じます。

心配事が浮かんだときに、心の中で解決せずにスルーするのは、最初はとても怖かったです。

ネガティブな観念を打ち消さなければ、それが現実化してしまうと考えていたので、心配事を解決せずにスルーしてしまうと、悪いことが起こるような気がしたからです。

しかし今振り返ってみれば、恐れていたことはほぼ起きていません。

自分のネガティブな思考が怖いことを作り出してしまったかな、と思うような出来事もありましたが、想像していたものよりもはるかに程度の低い出来事で、イメージしていたような最悪の展開は一度も起こりませんでした。

毎日9割がた、ネガティブな思考に支配されていたにも関わらずです。

だから、もしあなたもネガティブな思考が強くても、その全てはほとんど現実化しないので、まずは安心してください。

強迫観念をスルーできる時間が増えるほどに、あなたの心配事が起こる可能性はさらに減らしていけると思って、取り組むとよいと思います。

ネガティブな思考にとらわれない方法として、下記の記事もあわせてご参考にしてみてください。

注意点:その場で自分を理屈で納得させるのはおすすめしない

強迫観念のような強すぎる不安の場合は、不安にとらわれている最中に理屈で押さえ込もうとしないほうがいいでしょう。

前述した、心配事が起きない可能性を考えて理屈で自分を納得させる方法と矛盾するようですが、強迫性障害の場合は悪化する恐れがあるからです。

理屈で自分を説得してその場では落ち着いても、後日また全く同じことで不安にかられる。
私はこの状態を繰り返していました。

私が効果のあったやり方は、まず心配事にとらわれたその場は、基本的にスルーして別の対象に意識を向ける。

そして、比較的メンタルが落ち着いているときに改めて時間をとって、心配事が起こらない理屈を考える。

この順番がよかったと思います。

時には、心配事にとらわれたその場で、起きない理屈を考えて自分を落ち着かせることもありました。

その際は、「考えちゃダメだ」「起こるはずはないんだ」などと押さえ込もうとせず、あくまでも強迫観念をスルーするための一貫だという意識をもって取り組みました。

人の脳は、「考えちゃダメ」と思うと、むしろそこの対象に注目してしまう性質があるからです。

まずは、沸き上がるしつこい不安を無視して、別の対象に意識を向けることにチャレンジしてみてください。

身体づくりは必須

強迫性障害の場合も、心配性を克服したい場合も、身体の状態を整えることを大前提としておすすめします。

セロトニンの不足は、強迫性障害の原因の1つとして考えられています。

脳と腸は互いに関係していて、腸内の悪玉菌が増えると脳では不安感を感じることがわかっています。

また、肩こりなどがあって血行が悪いと、頭部への血流が滞り、感情のコントロールに関係する前頭前野のはたらきが弱くなります。

身体が健康でこそ気力が満ち、健全な思考も宿ります。 

私は20年以上、ネガティブな心を変えようと努力してきましたがうまくいかず、身体づくりに取り組んだところ1年で、ネガティブ思考や感情ににとらわれている時間が半減しました。

睡眠不足やホルモンバランスの影響など、他の要因によって多少の波はありますが、今は心配事が浮かんでも、基本的に受け流せるようになりました。

心配事にとらわれないためには、特にセロトニンの分泌と血行、腸内環境の改善をおすすめします。

私が取り組んでメンタルの安定に効果のあった方法は、下記の記事でご紹介しています。

まとめ:心配事の克服は自分との闘い

心配事にとらわれてしまう時の克服方法についてお伝えしました。
内容をまとめます。

心配事が頭から離れないときの対処方法3つ

  • アファメーションを繰り返し唱える
  • 「この感情は幻想である」
  • 認知療法 心配事が起こらない可能性の体感増やす

私が実践した強迫性障害の克服方法

  1. 不安や心配事にとらわれ始めたら、まったく別のことに意識を向ける。
  2. できれば15分続ける。
  3. 不安や心配事のほうへ考えがそれるたび、意識を別のことへ戻すようにする。

強迫観念を無視するのは、自分自身と闘いでした。

いまも、どちらかと言えば心配や不安は人より強いほうだと思いますが、かつての自分と比べたら、以前は心配事にとらわれていた時間の分を、自分のやりたいことにエネルギーを注げるようになりました。

身体づくりの効果も大きかったです。
身体の状態が安定するにつれ心も安定し、いまは自分の夢に向かって毎日まい進できています。

もし今、あなたもつらいご状況だったとしても、克服できる道はあるはずなので、希望を捨てず解決方法を探し実践してみてください。

当記事がご参考になると、とても嬉しいです。