何か嫌な出来事が起きたときに、頭の中でネガティブな思考の連鎖が起きていませんか?
この自動的に沸き起こる思考や感情をコントロールできれば、人生は変わります。
この記事では、自動思考を止める方法をお伝えします。
その場の対処だけでなく、あなたの思考回路を願望実現のほうへ使うため、根本的な土台づくりとなる方法もまとめました。
思考回路は癖のようなものです。
当記事を参考に、ネガティブな思考や感情に飲まれたままにせず、まずは自動思考を止める習慣をつけてみてください。
自動思考をしっかりコントロールして、理想の自分になっていきましょう。
止まらないネガティブな自動思考は引き寄せを妨げる
人間は、1日に6万回も何かを考えているといわれています。
何か出来事が起こると、心の中のおしゃべりが始まって、思考と感情は自動的に浮かんできますよね。
これを自動思考といいます。
何かネガティブなことに遭遇したら、心の中でぶつぶつと不満の声が止まらなかったり、あーでもないこーでもないとぐるぐる考えてしまったりすることはありませんか?
その状態は、自分自身がネガティブな気持ちと一体化してしまっているような感覚ではないでしょうか。
これらのネガティブな思考と感情は、あなたの潜在意識に蓄積されている過去のデータをもとに、自動的に再生されるもの。
潜在意識のデータとは、過去のネガティブな出来事の記憶や、家庭環境でできあった価値観など。
あなたの捉え方や無意識な行動のパターンをつくっている、全てが入っています。
このネガティブな自動思考が流れるままにしておくことは、過去の負の経験の延長線上を生きることを意味しますし、ネガティブな思考が続くと波動が下がってしまいます。
しかし潜在意識にどんな情報が入っていようとも、自分次第でこれから新たな未来を創ることはいくらでも可能です。
そのためには、まずネガティブな自動思考を止めて、自分の意思=顕在意識で思考をコントロールできる必要があります。
これから望みを叶え思いどおりの未来を創りたいなら、沸き上がる自動思考に飲み込まれたままにせず、いったん止めることが重要なのです。
自動思考を止める2ステップ
私たちの脳には、「考えちゃダメ」と思うほど、むしろその対象のことを考えてしまう性質があります。
無理やり押さえ込もうとすると、逆に関心が向いてしまうのです。
なので自動思考を止めるには、まったく別のことに意識を向けるのが効果的です。
次の2ステップで、自動思考を止めていきましょう。
【STEP1】自分の状態を、客観的に言葉に表す
頭のなかで思考のおしゃべりが始まったら、次のように第三者を見るような視点で、自分の状態を言葉で表します。
「私は今、○○のことを思い出しているな」
「○○に対して、怒りを感じているな」
これはネガティブな思考を変えていくために重要な脳の機能で、メタ認知といいます。
ネガティブな気持ちと一体化するのではなく、客観的に見ることで、思考や感情をコントロールしやすくなります。
【STEP2】まったく別のことを考える
次に、まったく別のことに意識を向けます。
いまから取り組みたい作業でも、過去の想い出でも、なんでも構いません。
「そういや、ネット通販で洋服安く買えるクーポンきてたっけ」
と思い出して、実際にスマホをいじり始めるのもよいでしょう。
「部屋の片づけでもするか」と思い立って、実際に目の前の書類を整理するのもよいです。
始めたばかりは、うまく意識を切り替えられなくても大丈夫です。
最初のころは、違うことに意識を向けたつもりが、すぐまたネガティブな自動思考が浮かびはじめてしまうかもしれません。
それでもまたステップ1から、思考に気づいて➡他のものに意識を向けて・・とコツコツ続けてみてください。
癖を直すように繰り返すことで、自動思考に飲まれないようコントロールできるようになっていきます。
上記のワークは、発達障害カウンセラー吉濱ツトムさんの書籍を参考にしました。
しつこい思考は新たな捉え方を見つけよう
上述したワークは、自動思考の暴走を減らすためものです。
ただしあまりにも何度も同じことを思い出すのであれば、根本的な捉え方を変えることが効果的です。
同じことが起きても、人によって感じ方は違います。
他人から冷たい態度をとられて、傷つく人もいれば怒りを感じる人もいるでしょう。
人それぞれ、今までの人生で培ってきた観念や価値観が潜在意識にあり、それが思考の土台になっているからです。
ネガティブな気持ちになった出来事に対し、あなたが今よりも少しでも、気持ちが軽くなる解釈がないか、考えてみましょう。
下記を参考に、ご自分の心と向き合ってみてください。
【1】何を考え、感じたか
例)同僚のそっけない態度に傷ついた。
【2】なぜ自分はそう感じたのか
例)嫌われてると思ったから。
【3】その解釈は本当に合っているのか&別の可能性はないか
例)そっけないからといって、嫌っているとは限らないかも。
何か他のことで機嫌が悪かったのかもしれない。
ネガティブな自動思考から、理想の自分の捉え方へ、その都度思い直す感じですね。
捉え方を変えれば、過去は変えられます。
捉え方を変える方法については、下記の記事もご参考にどうぞ。
思考のコントロールは前頭前野とセロトニンが鍵
思考や感情のコントロールには、前頭前野とセロトニンが関係しています。
両者どちらも、はたらきが弱いと、ネガティブな思考から切り替えにくくなってしまうのです。
前頭前野には、いま自分が何に意識を向けているのかをコントロールしている機能があります。
セロトニンは、ネガティブな感情を平常心に戻してくれる役割があります。
それぞれ別の記事で、詳細とはたらきを高める方法を解説していますので、あわせてご覧ください。
自動思考を制する者は、人生を制する
あなたの内側に意識を向ければ、あなたの世界にはあなたの独り言しかありません。
あなたの心の世界は、あなたの自動思考によって創られています。
同じ出来事でも、どう考えるのかによって次の行動が変わるはずです。
その積み重ねで、人生は創られます。
また、ネガティブな自動思考を止めて上手にコントロールし、日々望みの思考へコツコツ修正していけば、潜在意識も書き換えることができます。
潜在意識の書き換えについては、下記の記事で解説しています。
自動思考をコントロールすることは、望みの人生を創るために必須なのです。
どうしても嫌なことが頭を離れないときや、くよくよ考えてしまうときは、下記の記事もご参考にしてみてください。
自動思考をコントロールして理想の自分を創ろう
自動思考を止める方法についてお伝えしました。
内容をまとめます。
【自動思考を止める2ステップ】
①自分の状態を、客観的に言葉に表す
②「○○に注意を向けている」と言いながら、意識を他のものへ向ける
※しつこい思考の場合は、捉え方を変える
長年の思考回路を変えるのは、少し時間がかかります。
しかしこの先数十年の人生が変わると、毎日コツコツ取り組む価値は大いにあると思いませんか?
いま何を考えているのか、をコントロールできれば、人生は変わります。
自分の思考の手綱は、自分の意志で握りましょう。
そのためには、まずは自動思考に飲まれたままにせず、止める癖をつけていってみてください。
理想の自分をクリエイトしていきましょう。