ネガティブなことを、いつまでも考えてしまうことはありませんか?
引き寄せの法則は、いかにネガティブな思考と感情をコントロールし、望むことに意識と行動を向け続けられるかがとても大事です。
今回は、ネガティブな感情や思考との向き合い方と、いつまでも嫌なことを考えてしまうときの対処方法についてご紹介します。
ネガティブな気持ちは、ゼロにしないといけないわけではなくて、上手に付き合っていけばいいのです。
どんなことが起きても、気持ちを切り替えてやるべきことに取り組めれば、願望実現は最善最短でいくわけです。
長年ネガティブな感情や思考が強い方や、望みを引き寄せたくてネガティブ感情や思考を変えようと努力している方に向けた記事です。
理想の現実をスムーズに引き寄せるために、ご自分の心とうまく付き合っていく術を身に付けましょう。
引き寄せの法則と感情の関係
引き寄せの法則では波動を高めるために、なるべくポジティブな感情を感じることが推奨されます。
なるべくネガティブ感情をスルーするようにがんばるとか、もしくは逆にネガティブ感情をたくさん感じて手放す努力をしてきている方も多いのではないでしょうか。
向き合う必要のあるネガティブ感情は、見ないようにすることで、あなたの心の奥にエネルギーとして残ってしまいます。
その残った負のエネルギーを解消するために、ネガティブな現象が現れる場合があります。
ただし、だからといって、しょっちゅう負の感情を感じ続けていると、今度はそれが原因でネガティブな出来事を引き寄せる可能性もあるのです。
その出来事にもよりますが、ただただスルーするだけでも、ひたすら感じ続けるだけでも不充分。
不要な重たいエネルギーを手放しつつ、そこから何かを学びとること。
そして人生に大きな影響を与えるわけではない、とるに足らない対象なら極力スルーする。
この2つのポイントを身に付けられれば、目の前の出来事に振り回されることなく、理想の現実創造に向かってしっかりと人生の手綱を握れるようになるでしょう。
ネガティブな感情や思考は、望みを知るチャンス
ネガティブな感情や思考がわいたときは、本当の自分の望みに気づけるチャンスです。
不安や恐れ、怒りや悲観的な気持ちの裏には、たいてい解決したいカルマがあるはずです。
カルマとは、今回の人生であなたが解決したいと思って設定してきている因果。
未消化のネガティブな感情や思い込みがあり、クリアするごとに、理想の人生に一歩近づけます。
不要の感情や思い込みを手放し、本当はどんな人生を歩みたいのか、どんな自分になりたいのか、ネガティブ感情や思考はあなたに問いかけているのです。
ネガティブな感情や思考との向き合い方
ネガティブな感情や思考がわいたときに、自分の心と向き合う方法について解説します。
3ステップで、あなたの本当の望みに気づいていきましょう。
STEP1:ネガティブな感情を感じきる
まずはしっかりと、ネガティブな感情を全身で感じきります。
感情は感じきることで、エネルギーが発散される性質があります。
心の中で、自分の本音を押さえず吐き出してみてください。
誰かに本当は言いたかったことがあるなら、しっかりと言語化しましょう。
「こんなことを考えてはダメ」
「波動が下がるから、感じないようにしなきゃ」
と、抑える必要はありません。
ネガティブ感情はダメなものだ、と否定しないことがポイントです。
あなたの周波数を構成する大事な要素の一つとして、ネガティブ感情も大切に扱いましょう。
ネガティブな波動は、人間なら誰でも持っていて当然なのです。
また、身体のパーツの感覚に意識を向けるのも効果的です。
肩に力が入っているな
お腹がモヤモヤするな
などと、身体感覚に気づくことでも、エネルギーを解放できます。
感情を感じきる方法は、下記の記事でもっと詳しく解説しています。
STEP2:本当の望みに気づく
なぜ自分はネガティブな感情を感じたのか、自己分析します。
・なんて言われたと解釈したのか?
・相手にどうしてほしかったのか?
自分の動機や本音に気づきましょう。
自分を否定されたような気がしたのかもしれません。
「こういう時はこうするべき」という、自分の判断基準で相手を見てしまっている可能性もあるでしょう。
怒りや不快さ、悲しみの裏には、あなたにとって大事な価値観があるはずです。
本当はどう在りたいのか。
どんな人間関係が理想なのか。
本音に気づくチャンスといえるのです。
ネガティブな気持ちの裏には、あなたの本当の望みが隠されています。
この世界は、あらゆるものに2面性があります。
冷たい人に傷ついたなら、あなたは暖かい人間関係を望んでいることでしょう。
仕事がつまらないなら、魂が求めるほどやりがいを感じる仕事に就きたい気持ちが、本当はあるのではないでしょうか。
ネガティブな気持ちと向き合えば、あなたの人生をより良くする価値観が見つかるはずです。
自分の心を深掘りする詳細については、下記の記事もご参考にどうぞ。
嫌なことがあった時の対処方法を解説した記事ではありますが、自分の心を掘り下げていくやり方をご紹介しています。
STEP3:新たな捉え方を探す
本当の望みを叶えるために、新たな捉え方を見つけていきましょう。
いまの仕事がつまらないなら、少しでも楽しめる方法を考えてみたり、今よりも楽しめる職種を探してみたりしてみるのです。
また、ネガティブな思考を変えるためには、自分の自動的に出てくる考え方をいったん疑ってみることが有効です。
たとえば冷たい人に傷ついた場合。
・本当に、相手は「冷たかった」のでしょうか?
・なぜあなたは、「冷たい」と感じたのでしょうか?
新たな視点を見つける意識で、自分の思考を点検してみてください。
・機嫌が悪かったのかな。
・目を合わせてくれないのは、シャイだからかもしれないな。
と、他の可能性が見えてくると、ネガティブな気持ちが少しやわらぐでしょう。
無理やりポジティブにするのではなく、同じ出来事や人に対して、今より少しでもストレスを感じない解釈がないか、考えてみるといいでしょう。
・理想の自分だったら、どうとらえるか?
・憧れのあの人だったら、どうとらえるか?
と考えてみるのもおすすめです。
ネガティブな考えがわく度にとらえ直していけば、新たな思考回路を作っていけます。
捉え方を変える方法については、下記の記事をご覧ください。
ネガティブな思考にとらわれてしまうときの対処方法
気持ちを切り替えてがんばろうとしても、どうしてもついネガティブな出来事のことが頭を離れないこともあると思います。
前述したように、しっかりとご自分の心と向き合って本音に気づく作業は大切なのですが、悲観的な思考回路が癖になってしまっている場合は、別の対処方法が有効です。
いつまでも嫌な人や出来事にとらわれてしまって、目の前のことに集中できないのは、しんどいですよね。
しっかりと向き合っても落ち込む気持ちが変わらないときや、ずっと気になってしんどいときの対処方法をご紹介します。
メタ認知
メタ認知とは、自分の思考や感情を客観的に見ることです。
ネガティブ思考や感情が始まってしまったら、
「いま私は、○○について考えているな」
「○○を思い出して、辛い気持ちになっているな」
と、客観的な言葉で表します。
ネガティブな感情や思考にのまれたままにせず、第三者のような視点の自分を登場させることで、新たな視点やとらえ方が生まれやすくなります。
まったく別のことを考える
ネガティブ思考が始まったら、まったく別のことを考えるのも有効です。
脳は、常に1つのことしか考えられないようにできているので、ネガティブな思考が始まったら、まったく違う対象について考えることで、ネガティブな思考回路を邪魔するのです。
思考回路も癖のようなものなので、コツコツと繰り返すことで、ネガティブなほうへ流れる癖を変えていけます。
「今週の予定はなんだっけ?」
「今日はこのあと、やるべきことが終わったら、なんの動画を観ようかな」
などと、思考を切り替えてみてください。
怒りには深呼吸
怒りをおぼえたときは、ゆっくりと深呼吸してみましょう。
深い呼吸で酸素を身体中に行き渡らせます。
深呼吸をすれば怒りは6秒でおさまる、と言われています。
ただし、注意点があります。
感情や思考のコントロールのためには、まず大事なのは身体という土台です。
かつての私は些細なことの怒りを何日もひきずっていて、6秒でおさまるだなんて理解ができませんでした。
心の土台は、身体です。
身体の健康状態が悪いと気力もわかず、感情や思考もネガティブになり、波動が下がってしまいます。
私は自分を変えたくて、一般的によく言われている、食事&睡眠&運動習慣の改善を意識的に1年半おこないました。
すると身体が整うのと比例して、ネガティブな感情や思考のコントロールが格段としやすくなったのです。
身体が整うと、深呼吸すれば本当に6秒くらいで怒りがスッと落ち着く感覚が出てきて、感動しました。
長年心を変える努力をしているのに変われずお悩みなら、これからは身体を変えてみて欲しいと思います。
身体づくりについては、当記事で後述します。
無理にポジティブに変えようとしない
ネガティブな気持ちと向き合うときに大事なのは、無理やりポジティブに捉えようとしないことです。
確かにポジティブな思考や感情は、波動が高いので引き寄せの法則を活用するうえでは必須です。
しかし、あなたの心がついていっていないのにポジティブに無理やり転換しようとするのは、苦痛からむしろ波動が下がってしまいます。
ポジティブな思考自体よりも、あなたが望みに向かえるのが最優先事項です。
あなたの本音をねじまげず、まずはどんな醜い思いであったとしても、そのまま受け止めてください。
自分の一番の味方でいてあげてください。
その自分を大切に思う気持ちがあなたの波動をあげ、望みの引き寄せに貢献するでしょう。
ポジティブに捉えるポイントについては、下記の記事をご参考にどうぞ。
ネガティブ感情ゼロを目指さない
ネガティブ感情が完全に無くならないからといって、感情の消化が足りないわけではありません。
確かに成長すれば、かつての悩みがどうでもよくなることも大いにあるでしょう。
しかし必ずしも、「その出来事に対し、ネガティブ感情を完全に感じなくなること=成長」というわけではありません。
私はかつて、ネガティブ感情を感じなくなることが波動を高めることだと思い込み、必死で自分のネガティブ感情を見つけては無くす努力を続けていました。
ですが望みの現実は、いっこうに手に入りませんでした。
なぜなら、ネガティブ感情がゼロになるのを目的にしていると、いつまでも「その問題」にフォーカスしていることになってしまいます。
ネガティブな感情の波動は、極力少ないに越したことはありませんが、現実創造は感情の波動以外にも、フォーカスや行動といった複数の要素を満たす必要があります。
望みの現実を引き寄せたいのであれば、ネガティブ感情が少し残っていたとしても、いかに望むことへのフォーカスや行動のエネルギーを注ぎ続けられるかのほうが重要です。
エネルギーは、強いほうが優先されます。
どうしても未来の不安が消えない場合には、自分の思考点検し変える方法を下記の記事でご説明していますので、あわせてご覧ください。
また、執着や嫉妬を手放す方法を解説した下記の記事も、あなたがネガティブ感情を手放すためのご参考にしていただければと思います。
引き寄せの法則は、感情や気分の波動だけではない
引き寄せの法則では、同じ波動のものが引き合うという「同調波動」の法則が定説になっています。
あなたに起こることも目の前に現れる他人も、あなたの波動が磁石になって創られています。
とても端的に言ってしまうと、
ポジティブだとポジティブなことを、ネガティブだとネガティブなことを引き寄せる。
となりますが、ただしこれは法則の1つの側面にすぎず、波動とは感情や気分だけではありません。
引き寄せの法則は感情や思考のエネルギー以外にも、フォーカスや思い込み、行動やご縁といった、複数の要素が関係しています。
私たちは、エネルギーの塊です。
身体の細胞、感情、思い込み、知識や経験も、すべてがあなたを形づくるエネルギーであり、あなたの放つ波動に貢献しています。
心の奥にある本音、持っている情報、行動や意図、信念や価値観も、あなたのエネルギーの構成要素。
現実を創っているエネルギーは、自分が自覚できない範囲のものも反映されています。
詳しくは、引き寄せの法則の全体像について解説した、下記の記事もご覧ください。
感情や思考を変える努力をしてもうまくいかないからといって、なかなか変われない自分を責める必要はありません。
自分の本音に気づけていない部分があるとか、別の要素の波動が足りないだけなのです。
心の安定はまず身体づくりから
なかなかネガティブな思考が変わらずお悩みなら、身体づくりを強くおすすめします。
私は情緒不安定さを整えようと25年がんばってもうまくいかず、身体づくりを意識したところ、1年で過去最高にメンタルが安定しました。
ネガティブ思考が半減し、望みを叶えるほうへエネルギーを使えるようになっていきました。
身体の状態がよくなるにつれ、引き寄せの法則のテクニックも活用できるようになりました。
人の感情や捉え方は、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の影響を大いに受けています。
睡眠不足や不規則な生活、栄養不足などで身体の状態が悪いと、いくら心を変えるアプローチをしても変化は起こりにくいです。
あなたも長年ネガティブな感情や思考で苦しんでいるのであれば、これからは心ではなく身体を変える努力をしてみてください。
私が実践して効果を感じた身体づくりについては、下記の記事でまとめています。
ネガティブとは上手に付き合っていきましょう
ネガティブな感情や思考との向き合い方についてお伝えしました。
内容をまとめます。
ネガティブな感情や思考との向き合い方
- STEP1:ネガティブな感情を感じきる
- STEP2:本当の望みに気づく
- STEP3:新たな捉え方を探す
ネガティブ思考にとらわれてしまう時の対処方法
- メタ認知
- まったく別のことを考える
- 怒りには深呼吸 ※身体づくり必須
ネガティブな感情や思考がわいたときは、ぜひ本当の自分の望みに気づいてください。
ただしネガティブをゼロにしなくても、引き寄せの法則は活用できます。
無理に全てをポジティブに変える必要はありません。
ネガティブな気持ちとは上手に付き合って、あなたの望みの人生を引き寄せていきましょう。