やらなきゃ、と頭ではわかっているのに、なかなか行動に移せないのはつらいですよね。
度重なると、行動できない自分に対して自信を持てなくもなるでしょう。
あなたが課題を先延ばししてしまったり、メンタルが落ちてやる気になれないのは、生まれもった脳の特性が関係しているかもしれません。
この記事では、繊細な方、特にグレーゾーン発達障害の方が、やることが手につかない原因と対策について解説します。
やることが手につかずどうしようもないときは、自分を変えて自信を培うチャンスです。
当記事を参考に日々の行動を変え、やることが手につかない時間を減らしていってみてください。
やることが手につかないときの対策
やることが手につかないときの対策を、5つご紹介します。
【メンタル対策】感情と行動を切り離す
気持ちが落ち込んで、やることが手につかない時でも、可能な限り行動に移す努力をしてみてください。
もちろん、無理のない範囲でおこないます。
「落ち込んでやる気が出ないから、今日はやらない。やりたくない。」と、思ってしまう気持ちはとてもわかります。
しかし、ネガティブ感情と行動を、切り離して考えてみてください。
ネガティブ感情を、行動を起こさない理由にしないことです。
気乗りしなくても、何か1つでも1分でも、やるべきことに淡々と取り組むのです。
そして行動できたら、自分を褒めてあげてください。
最初は難しいかもしれませんが、徐々に行動できるようになっていきます。
ただし、あまりにもネガティブ感情が強すぎる場合は、あわせて感情のコントロール方法を身につけていくことも重要です。
私は前頭前野を鍛えたことで、感情のコントロールがしやすくなりました。
私が実践した前頭前野の鍛え方については、下記の記事で解説しています。
また、ネガティブな感情と向き合い、うまく付き合う方法については、下記の記事をご参考にどうぞ。
【先延ばし対策】①脳を騙して行動する
「あれもこれもやらなきゃ」と思うと脳に負荷がかかって、先延ばしの原因になります。
そこで、「数分だけ」とか「簡単な作業1つだけ」と思って取り組むと、初動の負担が少なく済むのです。
- 5分だけやろう
- この作業1つだけやろう
と、脳を騙して、行動に移してみてください。
そして人の脳には作業興奮といって、行動したらやる気が出る仕組みがあります。
5分だけと思って始めて見たけれど、実際パソコンに向き合ってみたら30分くらい作業を進められたとか。
1つだけと思って取り組んでみたら、あれもやっておこう、そういえばあれはどうなったかな、と他のこともはかどったりすると言ったように。
集中できないから取り組まない、のではなくて、取り組むからこそ集中力が高まる仕組みです。
まずは脳の負荷を減らして、なるべく簡単な作業に行動を移してみてください。
行動する自分をつくるコツについては、下記の記事もご参考にどうぞ。
【先延ばし対策】②メリットとデメリットを考える
先延ばしをしているときに、このままやらないことのメリットとデメリットを考えてみてください。
【メリット】
- やらずに今、スマホをいじっているのは楽しい。
- ベッドで横になって、ストレス解消になってる
【デメリット】
- あとあと急いで課題に取り組んで、中途半端な結果になるかもしれない
- 期限まで間に合わないかもしれない
- ギリギリまでおこなわない自分が嫌いになってしまう
次に、行動に移したときのメリットとデメリットも考えてみましょう。
【メリット】
- 目標に向けて一歩進められる。
- 理想の自分や人生に近づける。
- 課題に取り組めた自分を好きになれる。能力があがって自信がつく。
【デメリット】
- 課題に取り組むのは疲れる
- 趣味の時間が減る
紙に書き出すことをおすすめします。
それぞれのメリットとデメリットを、言語化してしっかりと認識することで、行動や習慣を変えやすくなります。
大半が、目先の快楽をとるか、もしくは今はしんどくても少し先の収穫を得るか、の2択になるのではないでしょうか。
先延ばしにして今あなたが得ているメリットは、あなたの人生を長い目で見たときに、本当のメリットとは言えないはずです。
目先の楽と未来の幸せを天秤にかけて、現在の行動を選んでいきましょう。
【先延ばし対策】③やってみたら意外と早く終わるもの
やる前はなかなか腰が重くても、実際に取り組んでみたら案外早く終わって、「もっと早く始めればよかったな・・」と後悔した経験はありませんか?
やってみたら、思っていたより負荷は少なかった、時間がかからなかった、と感じることはけっこう多いものです。
やる前にあまり考えすぎないようにしてみてください。
おこなう前に「あれの次にこれを持ってきて、その間に違うことを準備して・・・」と頭の中がいっぱいになっていると、それだけで脳は疲労感を覚え、延ばしの原因になってしまいます。
もちろん、事前に段取りを組むのは、効率化のうえで大事なことです。
しかし取り組む直前に、「あれもこれもしなければならない」とずーっと頭の中で情報処理をおこなうと脳に負荷がかかり、動けなくなってしまいます。
なので、まずは最初の行動1つか2つに意識を向け、身体を動かしていく。
1つこなしたら、次の行動に意識を向ける。
といったように、なるべく目先のことに意識を集中させてみてください。
脳の情報処理のエネルギーを消費しないように、あまり先のことで頭をいっぱいにしないようにしましょう。
身体づくり
行動できる自分をつくるためには、第一に身体の健康です。
栄養、睡眠、規則正しい生活を心がけましょう。
体調が悪いとか疲れが溜まっていると、行動に起こす気力も湧かないものです。
睡眠不足だと頭のはたらきも悪くなるので、やることの効率も下がります。
また、身体が整ってこそ感情のコントロールがしやすくなり、心も安定します。
ネガティブ感情にとらわれてやることが手につかない方は、まずは身体の状態を整えてみてください。
下記の記事では、睡眠とメンタルの関係について解説しています。
長年ネガティブな心を変えようと努力しているのに変化が乏しいのであれば、特に身体づくりをおすすめします。
心と向き合うための記事もご参考にどうぞ
他の記事でも、ネガティブな感情にとらわれてしまうときの対策について解説しています。
あわせてご参考になさってください。
ネガティブ感情とうまく付き合って、やることが手につかないお悩みを解決していきましょう。
やることが手につかない時は自分を変えるチャンス
やることが手につかない原因と対策についてお伝えしました。
内容をまとめます。
やることが手につかない時の対策
- 【メンタル対策】感情と行動を切り離す
- 【先延ばし対策】①脳を騙して行動する
- 【先延ばし対策】②メリットとデメリットを考える
- 【先延ばし対策】③やってみたら意外と早く終わるもの、と考える
- 身体づくり
やらなきゃいけない、とわかっているのに行動に移せないのは、自己否定感が強くなる原因にもなります。
脳の仕組みが関係していることなので、まずは自分自身を責めるのはやめましょう。
身体の状態を整えたり感情をコントロールしたりは、少し時間を要するものですが、日々こつこつ習慣を変えていけば、人生は変わります。
やることが手につかずどうしようもないときは、自分を変えるチャンスです。
無理なく、できる範囲で構わないので、なにか1つでも行動に移してみてください。
その小さな一歩は、あなたの自信へとつながるでしょう。